いつも俊爽会グループのブログをご覧いただきありがとうございます。
俊爽会グループ スーパーバイザー(SV)の堀尾です。
クリニックを運営していると、
「何度も伝えているはずなのに伝わらない」
と感じることはないでしょうか。
患者様対応について話した。
大切にしている考え方も共有した。
それなのに、
スタッフによって対応が違う。
院長の意図とは異なる行動が起きる。
同じような問題が繰り返される。
こうした経験をされた院長先生も少なくないと思います。
実はこれは、
スタッフの能力や意識の問題とは限りません。
多くの場合、
組織の中で理念や考え方が十分に浸透していないことが原因です。
理念が浸透しないのはなぜか
クリニックのホームページを見ると、
理念を掲げている医院は少なくありません。
しかし実際に現場を見ていると、
その理念が日々の業務に活かされているクリニックは決して多くありません。
理念が悪いわけではありません。
多くの場合、
忙しい診療の中で後回しになっているだけです。
あるいは、
「理念は大切だと思うけれど、どう浸透させれば良いか分からない」
という状態かもしれません。
その結果、
理念は存在している。
でも日々の行動には反映されていない。
そんな状態になってしまいます。
理念は掲げるものではなく使うもの
理念というと、
立派な言葉を作ることだと思われがちです。
しかし本当に大切なのは、
理念を作ることではありません。
理念を日々の仕事で使うことです。
例えば、
患者様への説明をどうするか。
スタッフ教育で何を重視するか。
採用でどのような人を迎えるか。
クリニックでは毎日、
無数の小さな選択が行われています。
理念とは、
そうした選択の方向性を揃えるためのものです。
良い組織ほど迷いが少ない
現場では、
患者様から質問を受ける
スタッフから相談を受ける
業務改善の必要が出てくる
様々な判断が日々発生します。
そのたびに、
院長へ確認しなければ動けない組織は強くなりません。
反対に、
「このクリニックは何を大切にしているのか」
が共有されている組織は迷いが少なくなります。
院長がいなくても、
スタッフが同じ方向を向いて考えられるようになります。
実際、
安定しているクリニックほど、
院長の考え方が現場に浸透しています。
だから対応に大きなズレが生まれません。
理念が行動を変える
俊爽会グループでは、
「実践型全人的医療」
すなわち”健康や病気について学べるクリニック”をつくること
を理念として掲げています。
だからこそ、
患者様の症状だけを見るのではなく、
生活背景まで考える。
病気を治すだけではなく、
健康教育も行う。
目の前の診療だけではなく、
予防医療にも取り組む。
こうした行動につながります。
理念が浸透していなければ、
忙しいからやめよう。
時間がないから省略しよう。
という判断になりやすくなります。
しかし理念が浸透していると、
忙しい時でも、
「私たちは何を大切にする組織なのか」
に立ち返ることができます。
理念とは、
行動を揃えるための土台なのです。
院長依存や属人化の根本にあるもの
これまで、
・院長依存
・スタッフ定着
・属人化
についてお話ししてきました。
一見すると別々の問題に見えますが、
実は共通点があります。
それは、
院長の考え方が組織全体に共有されていないことです。
院長しか判断できない。
人によって対応が変わる。
特定の人しか分からない仕事が増える。
こうした問題を改善するためには、
仕組みを整えることも重要です。
しかし、
仕組みを作るだけでは十分ではありません。
なぜなら、
どれだけマニュアルを作っても、
「何を大切にするのか」
が共有されていなければ、
最終的な行動は揃わないからです。
まとめ
理念が浸透した組織とは、
理念を覚えている組織ではありません。
理念に沿った行動が自然に行われている組織です。
朝礼で話しただけでは浸透しません。
ポスターを貼っただけでも浸透しません。
・日々の患者様対応
・スタッフ教育
・人事評価
・採用活動
こうした積み重ねの中で、
少しずつ浸透していくものです。
理念は組織を同じ方向へ導くための土台です。
もし今、
スタッフによって対応が変わる。
院長の考えがなかなか伝わらない。
同じ問題が繰り返される。
そんな悩みがあるのであれば、
仕組みだけではなく、
理念が日々の行動に落とし込まれているかを見直してみる価値があるかもしれません。
良い医療は、良い組織から生まれます。
そして良い組織は、理念に共感した人が、同じ方向を向いて行動することで作られていきます。
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