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俊爽会グループ スーパーバイザー(SV)の堀尾です。
クリニック経営をしていると、
「患者数は増えている」
「売上も伸びている」
それでも
「なぜか現場に余裕がない」
こうした感覚を持たれる先生は少なくありません。
実際、現場では
・スタッフが常に忙しそう
・院長自身も余裕がない
・売上は増えているのに利益が残らない
という状態が起きています。
今回は、多くのクリニックで見落とされやすい
「経営数値」の考え方について整理したいと思います。
売上が伸びても、経営が安定するとは限らない
クリニック経営では、
「売上」が一つの安心材料になります。
しかし実際には、
・患者数は増えている
・売上も伸びている
それでも経営が苦しくなることは珍しくありません。
その理由はシンプルです。
経営では「売上」だけではなく、
・人件費
・利益率
・キャッシュ残高
・現場効率
など、複数の数字を同時に見る必要があるからです。
例えば、患者数を増やすためにスタッフを増員した結果、
・人件費が急増する
・教育負担が増える
・利益が残りにくくなる
ということは普通に起こります。
また、忙しさだけが増え、
・スタッフ疲弊
・接遇低下
・離職増加
につながることも少なくありません。
つまり、
「売上が増えること」と
「経営が安定すること」は別です。
院長先生が最低限見るべき「3つの数字」
① 人件費率
まず重要なのが人件費率です。
これは、売上に対して
スタッフ人件費が何%かを見る数字です。
診療科や診療スタイルにもよりますが、
一般的には20%台前半〜後半あたりが一つの目安になります。
ただし、ここで注意が必要です。
単純に人件費を削れば良いわけではありません。
無理に削ると、
・スタッフ疲弊
・接遇低下
・離職
につながります。
重要なのは、
「少人数で回すこと」ではなく、
“適正な配置で回る状態”を作ることです。
② キャッシュ残高
PL(損益計算書)上では黒字でも、
現金が不足することは珍しくありません。
特に、
・設備投資
・税金
・賞与
・採用費
が重なる時期は、一気に資金が減ります。
そのため、
「今、何ヶ月分の運転資金があるか」
を把握しておくことは非常に重要です。
③ 現場効率
「忙しいのに、なぜか利益が残らない」
こうした状態では、
・業務の無駄
・導線不良
・教育不足
が起きているケースが少なくありません。
逆に、教育や仕組みが整理されている組織では、
少ない負担でも現場が安定して回ります。
数字だけを追うと、現場は壊れる
ここで注意したいのは、
「数字だけ」を追い始めることです。
例えば、
・人件費率だけを見る
・回転率だけを見る
・患者数だけを追う
という経営になると、現場は必ず疲弊します。
短期的には数字が改善しても、
その反動は数ヶ月後に必ず出てきます。
クリニック経営は、
一般企業以上に「人」が重要です。
スタッフが疲弊すれば、
・接遇低下
・口コミ悪化
・離職
・採用難
へ直結します。
つまり、
“現場を壊してまで数字を整えても、長期的には崩れていく”
ということです。
必要なのは「感覚経営」からの脱却
多くのクリニックでは、
「なんとなく忙しい」
「なんとなく厳しい」
という感覚で経営が行われています。
しかし、組織が大きくなるほど、
感覚だけでは判断が難しくなります。
必要なのは、
「どの数字を、どの基準で見るか」
を整理しておくことです。
例えば、
・キャッシュが6ヶ月分を切ったら投資停止
・予約枠の稼働率が80%を超える状態が続いたら採用を検討する
・残業時間が増えたら業務改善を優先する
など、判断基準を持つ。
これが、安定したクリニック経営につながります。
まとめ
経営数値を見ることは、
単に利益を増やすためではありません。
本来は、
・スタッフを守るため
・医療の質を維持するため
・地域医療を継続するため
に必要なものです。
もし今、
「売上だけ」を基準に経営判断をしていた場合は、
一度整理してみる価値があるかもしれません。
継続して学びたい方へ
今回の内容は一部に過ぎません。
実際のクリニック経営では、
・なぜ利益が残らないのか
・なぜ現場が疲弊するのか
・どこで組織が崩れるのか
・どうすれば継続的に安定するのか
といった“構造”を理解することが重要になります。
俊爽会グループでは、
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