ミッション

ミッション

俊爽会が実現したいこと

俊爽会では、患者様の様々な症状に対応する総合診療と、病気の情報提供や検査・健康診断の提案といった予防医療の啓蒙を行う「実践型全人的医療」こそが、地域で開業するクリニックのあり方であると信じています。そのために地域の医療機関や訪問看護・介護施設との連携も推進しています。
異変を感じたらいきなり大学病院などの高度医療機関に行くのではなく、まずは身近な「かかりつけ医」に信頼して相談できる、ご自身の身体の状態を定期的に検査・健康診断で予防医療に取り組む習慣をつける、これらが地域の患者様に健康で充実した生活を送っていただく「かかりつけ医」の役割です。
そのためには医師だけでなく、スタッフ全体で「全人的医療」の重要性とあり方を理解し、チームとして患者様とコミュニケーションを取っていかなくてはなりません。
そこで俊爽会ではクリニック経営のスタートに3つの理念を掲げて、この理念に共感するスタッフを集め、クリニックを「理念経営」しています。
地域で頼られる「かかりつけ医」となるために、クリニックを理念経営すること、そして全人的医療に取り組むことを全国的に広め、今よりもっと多くの患者様に健康で充実した生活を送っていただきたいと考えています。

3つの理念

「実践型全人的医療」は当法人が1番力を入れている理念です。 一般的に日本の医療は、臓器・診療科によって分かれる専門医療ですが、当法人では、患者さまの様々な症状に対応する総合診療と、病気の情報提供や検査、健康診断の提案といった予防医療の啓蒙による全人的医療を、医師だけでなく、クリニック全体で提供しております。

実践型全人的医療を行うきっかけとなったのは、私が研修医の頃の経験です。「糖尿病で専門科を受 診していた患者さまに胃がんが見つかり亡くなってしまった」 というようなことがあったからです。
専門病院にかかっている患者さまはその専門科の病気の診療だけで、全てを診てもらっているわけではありません。一方で患者さまは定期受診していることで「自分は大丈夫だ」と安心していらっしゃる方が沢山おられます。専門科以外の病気に関して、どこかで一言声掛けされ、気付きがあり検査を受けるなどすれば、早期発見の可能性があったかもしれないと悔やむ思いが、実践型全人的医療へと繋がっていきました。

もちろん検診は行政からも案内が届きます。ですが、クリニックという患者さまと関係が近い医療従事者からの直接の声掛けだからこそ伝わることがあります。「先生が言うなら行ってみようか」 と患者さまの意識が変わり、行動を起こすことができればと思っています。実践型全人的医療は、患者さまに身近なかかりつけクリニックこそが行う役目だと考えております。

2つ目の理念は 「地域医療」です。 自院だけではなく周辺の大学病院、特定機能病院、また保育施設や老人施設、訪問看護・介護といった地域の施設との連携を推進しています。事務主任や法人マネージャーが近隣の病院や施設を回って、精力的に関係構築を行っています。
患者さまがベストな医療を受けられるのはどこかを常に考え、当院でできることはしっかりと対応した上で、適切な施設へ迅速に紹介できるように務めています。

3つ目の理念は 「チーム医療」 です。 各々の高い能力を発揮し、お互いに連携・補完し合って取り組むのがチーム医療です。個々の能力が上がればチーム全体のレベルも上がり、患者さまにより良い医療を提供することができます。ですから一人ひとりが仕事を通して学び、自分を成長させて欲しいのです。仮に当院を退職したとしても、「前職でこんなことを学び、自分は これができる」 と自信を持って言えるようになってほしいと思います。そして願わくば当法人理念を受け継ぎ広めてほしいと思います。