「実践型全人的医療」を広めていきたい
1つ目は「実践型全人的医療」を広めていきたいからです。
私たちは「実践型全人的医療」を全国的に広げ、日本の医療を変えていきたいと考えています。その想いで、現在5店舗のクリニック直営店を拡大してきました。しかし、クリニックを立ち上げるというのは非常に時間や、資金がかかります。私の考えではどんなに早くても1年で1店舗。それより早くなれば、店舗経営が安定する前の拡大となるため、1つうまくいかなくなれば資金がショートし、総崩れになってしまうことが予想されます。それでは全国的に広げていくのは困難なものになります。
そんな中、辿り着いたのがフランチャイズという方法です。他業種では行われておりましたが、医療では耳にすることはないのではないでしょうか?私もフランチャイズというものがどういうものか分からず勉強をしました。最初持っていた私のフランチャイズに対するイメージは、本部の指示を、加盟店が行っていくという上下関係のイメージだったのですが、全く違っていて、本部と加盟店は共に独立していて対等の関係だったのです。理念を共感し、お互いに協力し合い、メリットを共有していくことがフランチャイズということを知り、まさしく私の考える理想のやり方だ!と思い、フランチャイズ事業を立ち上げました。
先ほどフランチャイズは本部、加盟店共に独立していると言いました。資金面では全く別となり、加盟店の先生は自身の力で開業することになります。つまり加盟店のクリニックは加盟店の先生のものであるわけです。したがって、リスクを負い、本気で自分のクリニックを立ち上げ、経営を行い、人を雇用し、集患に努め、理想のクリニックを作り上げていく意志が必要です。これが直営店と大きな違いになります。(なお当法人では今後も直営店拡大も考えておりますので、リスクなく医療のみに集中したい先生はご連絡ください。)
そして私たち本部は、理念に賛同いただいた加盟店の先生の経営のサポートをさせていただきます。さらにさまざまなメリットを共有することができます。
このように本部、加盟店のWin-Winの関係を築いていけるのが俊爽会フランチャイズになります。
厳しくなる競争環境に向けて同じ理念を持つ仲間を集めたい
2つ目は、厳しくなる競争環境に向けて同じ理念を持つ仲間を集めたいからです。
医療経営は今後厳しくなることが予想されます。私が開業した12年前もすでに今後の開業は、厳しくなってくると言われていましたが、2024年診療報酬改定を見ますと、いよいよ医療情勢は厳しくなってきたと言わざるを得ません。今後も診療報酬の改定による診療単価の低下は避けられないでしょう。
さらに患者数が減ることが予想されます。人口が減ってきているので移民でも入らない限り今後外来患者数は減っていきます。予想では2025年から減少していくと言われております。
そしてもう1つ、クリニック数の増加が挙げられます。年間1000件ほどクリニック数は増え、この10年で1万件ほど増えています。医学部の定員増加の影響もあれば今後も増えていく事が予想されます。
まとめますと診療単価が減り、患者数が減り、ライバルクリニックが増えるという三重苦が予想されます。(書いてて私も憂鬱になります)昔は開業すれば自然と人が集まりそれなりに経営が出来たという時代は終わり、今後は繁盛店とそうでないところがはっきりしてくると考えられます。クリニックが選別され淘汰される時代になります。
そこで、生き残るためにも他のクリニックとの違いを作っていく必要があります。ですが、同じ診療報酬で同じ治療薬が出せる保険診療では差別化は難しいところです。専門外来で差別化をするのも良いですが、既に場所によっては飽和しています。付加価値のある診療とは何かと考えた時、重要になってくるのが理念ではないかと考えます。理念こそが一番の差別化に繋がるのです。
私が見てきた日本の医師はどの先生も患者さんの事を考えて行動している先生ばかりです。しかし、悲しいことに、「開業医は話をして薬を出すだけの楽な仕事」と、国民だけでなく国からもそう思われています(国は診療単価を下げたいだけですが)。診療報酬の大幅な減額や、診察をしなくても薬が出せるリフィル処方など医師の診察が不要と思われていることが非常に悔しく思います。
私たちかかりつけ医は、患者教育をして、その人たちが将来なる病気を減らし、健康寿命を伸ばして自己実現や、社会貢献が出来るようにし、その結果、入院、手術、透析、抗癌剤などにかかる多大な医療費を抑制していくという役目があります。
私たちは、この理念をもっと患者さんに知ってもらって、かかりつけ医の必要性を伝えていくべきだと思います。そして、私たちの理念に共感いただく方にフランチャイズ加盟していただき、一緒に知恵を出し合い、力を合わせてクリニック経営を行い、理想の医療を提供していきたいと考えています。