はじめまして。私は医療法人社団俊爽会(しゅんそうかい)の小林俊一(こばやし しゅんいち)と申します。札幌医科大学出身の開業医で、現在都内に5医院を経営しています。
このブログは、私の考える法人理念を全国的に広めていきたい、その想いから始めました。
初回はなぜ私が開業するに至ったかについてお話しします。
1.医学生の頃から”総合診療医“を目指す
私は小学生のころから医師になる事が夢であり、どんな病気も治す医師になりたいと思っていました。医学生になった時に、いち早く臨床医学を学び始めるのですが、一つの科目を極める事もとても大変であることを知り、どうすればどんな病気も治す事が出来るのかと考えた末にたどり着いたのが診断学でした。
自分が患者さんを診察した時に、正確な診断を行うことが出来れば、その専門の先生へ紹介する事ができ、患者さんにとってはどんな病気でも日本での最高の医療を受ける事が出来ると考えたわけです。
学生のころから、札幌医科大学地域医療総合医学講座の勉強会に参加させていただきました。全人的医療を提供するのにもまずは診断が正しくなければ始まらないというのもありますが、診断学は、名探偵のように推理を行っていく過程が楽しくてのめり込みました。複雑な病状も、一元論的に説明出来た時にはやった!と嬉しくなります。
2.消化器疾患を専門とした“総合診療医”スタイルを確立
そして私が就職するころには、臨床研修制度が必修化し、ようやく本格的に総合診療医を育てようという流れになってきましたが、まだまだ日本の医療は専門医思考です。私も何科を専門としようかと考えたときに、内視鏡操作が楽しかったことと、消化器疾患を患う患者数が多く沢山の人を助ける事が出来ると考え消化器内科を専門とすることにしました。
こうして、消化器疾患を専門とし、それ以外の疾患は診断を確実に行うことで、患者さんに最高の医療を提供していくという私の診療スタイルは学生の時に決まったのです。
3.総合診療医として全人的医療を提供するため、クリニック開業を実現
私は学生のころから、開業する事を考えておりました。それは私の目指す医師像があったからです。より多くの人に全人的医療を提供するという事が私の使命と考えました。
初期研修、後期研修は、開業視点を考えながら学びました。消化器内科としても勉強はもちろん、スーパーローテート時に、皮膚科や小児科、インスリン管理など、自分が開業した時に使う知識や技術を重点的に学びました。
クリニック院長を経験させていただく機会があり、その際に経営の基礎を学びました。開院場所をどうするか、診療科は何を掲げるか、患者さんとの接し方をどうするか、スタッフとの関係、レセプトの勉強など、様々な学びがありました。
その結果、江戸川区平井に開業する事を決めましたが、開業は一人で行うものではありません。薬局の方々や、医薬品の卸、不動産会社から内装業者、検査会社や、税理士や社労士、そして自分が雇用するスタッフなどなど、今まで自分ひとりが考えていた構想が、こんなにも沢山の人の力を借りて実現するんだと思いました。
開業するということは、自分が作ったというよりは、みんなに支えられて診療が出来ていると実感しました。こうして、私のクリニック診療が始まりました。